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【図面に「だいたい」はない】

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如月です。
CADオペレーターとして図面をいじり始めて

    図面に「だいたい」っていう概念は無いんだな

って思ったんです。
自分の意識とか、値段とか、見た目とか、
なんやかや「だいたいこんなもん」
っていう生き方することが多いんです。
同じようなことありますよね笑

今日のご飯はだいたいこんな感じ。
今月のお小遣いはこんくらい。

驚いたことに、CADの世界にはそれがない。
よく考えてみれば当たり前なんですが、これは経験してみないとなかなかわからないのかもしれない。

CADでは、「モデル空間」という真っ黒な世界に線を引いていきます。
世界を2次元にして、全てをPC画面1つに縮小しておさめてる感じ。

その世界に線があるということは、
そこに出来上がる建物(など)の
何かしらが造られるということ。

幅を持った線があるということは、
その幅を持った何かが造り上げられるということ。


難しいこと言ってますが、
端的に言えば、「嘘をつけない」
あるいは「描けばそれが真実になってしまう」
んです。

例えばこんなことがあったとします。

地図で。
行き先に向けて進んでいたら、地図には
「他と比べて太い道」
が描かれている。
そうしたら「大きい道とぶつかるってことだな」って思いますよね。

でも実際行ってみたら
「あれ?太い道なんて出てこないな・・・」
とか。
そこで聞いてみる。地図を作った人に。
「太い道出てこなかったんですけど・・・」
「あぁ、そこに道があるのはわかってたんだけど幅とかよくわかんなかったから『だいたい』で描いたんだよね」

Σ(´Д`)

描いてあったら信用しますよね。

描く方としても葛藤が有るんです。

有ることはわかってるから描きたい。
でも寸法はわからない。
適当な幅で描いちゃって、その線に他のものの位置を合わせられちゃうと困る。

うーーーーーーーーー

今のところ私が知る最適手段は、
図面に線を入れた上で
「寸法不明 要現場調査」
と書き込むくらいか。



まとめると。

私が今辿り着いているところは
「図面は信用できない」
「現場ありき」
ということ。

そりゃそうだ。
図面は「理想」であり「仮想」でしかないんだから。

それでも、少しでも現場、現実に近い図面を描くことがCADオペレーターの仕事なんだろうな。