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積算の仕事のポイントの1つは

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クロワッサンたい焼き カスタードクリーム

如月です。

新人CADオペ&積算担当として早4ヶ月。

今日は積算としてのマニアックなことを書いてみようと思う。

これぞ理系魂か?


*****************

積算の主要任務の一つである数量拾い&数量計算書作成業務。

「数量拾い」からの「数量計算書作成」は、はじめはわけわかめだった。


先輩 「とりあえず図面から、床・天井・壁の面積をあたって(=計算して)くれ」

と言われたものの。

とりあえずCADで寸法入力コマンドを使って寸法を入れ、そこから面積を10〜20カ所分くらい計算したけれども・・・

イメージはこんな感じ


部屋A 床面積 ◯m2
部屋B 床面積 ◯m2
部屋C 床面積 ◯m2
・・・
合計 床面積 ◯m2

ところがどっこい。
あとから言われた事には。

「あー、部屋Aのここの床は●素材なんだけど、ここからここは▲素材だから別で拾ってほしいんだよね〜」

えぇっΣ(´Д`)

先に言っておくんなまし。
ワタシ新人、ナニモワカラナイネ。

というわけで計算し直し、という繰り返しだった最初の1〜2週間。

そこから4ヶ月経った今。
やっとわかってきたのは、数量計算書がなんのために必要か、を理解できていなかったから何度も計算し直すハメになったのだ、ということ。

では、数量計算書はなんのためにあるのか?

それは、

「見積もりを作成するため」

もっと言えば、

「今回の工事でかかる金額はざっとこんなもんですぜ」

という金額を求めるため。


普段の買い物でもそうですが、例えばパーティともなれば、いろんなお金が必要なわけで。
幹事はそれらを項目事にとりまとめて、結局合計でいくらくらい必要だから、一人分は・・・という計算をしますよね。


例えば。

飲み物は3種類
 A 120円 ×◯本
 B 150円 ×◯本
 C 200円 ×◯本
オードブルは
 ピザ 2000円 ×◯枚
 唐揚げ 1000円 ×◯セット

合計×××円 ÷ 参加人数△人 = 一人当たり参加費■■円

のような。


見積もり作成はこれと同じなんですよね。

今回の工事でやることは
 A壁壊す 1m2あたり10000円 ×◯m2
 Bもっと分厚い壁壊す 1m2あたり15000円 ×◯m2
 Cクロスを貼る 1m2あたり2000円 ×◯m2
 D高級クロスを貼る 1m2あたり10000円 ×◯m2

これらの「◯」に入る数量を求める作業が

「数量拾い」であり「数量計算書作成」

なのです。



ここで題名にある「積算の要の1つ」ですが、それは


  数量を拾う時は、分類に注意を払って拾う


ということです。

初めに出てきた、「素材の種類が違うんだよね〜」というのを、まずしょっぱなに全て確認しなければいけないんです。

なぜなら、素材によって単価が違うから。

ビールとワイン合わせて10本×150円

なんていう計算をする人はいませんよね。

ビールはビール、ワインはワインです。


だから、数量計算書を作成する時はまず、分類表を頭にイメージ。

床・・・A B C の3種類 ▶︎ 場所はこことここ
壁・・・クロスA クロスB の2種類 ▶︎ 場所はこことここ
・・・

という感じ。

ちなみに個人的には、間違いを防ぐために、というか自分の記憶はあてにならないことがわかっているので、こういう話をするときは必ず図面を用意し、その場で蛍光ペンで場所毎・分類毎に塗り分けていきます。
そうするとビジュアル的にもすごくわかりやすいしミスが減る。記憶違いも防げる。



そして更に。

建築ではよくあることらしいですが、

「急な変更」にもすぐ対応できるようにしておく

ことが重要。

数量計算書を作るときの表記として、

『部屋A 壁面積合計 ◯m2』
『部屋A 3.4m×2.1m+2.5m×2.1m+3.4m×2.1m+2.5m×2.1m=壁面積合計◯m2』

のどっちがいいか?
という話。



自分が家を新築するとして。

「壁紙はこれ♬ カーテンはこれ♬ 天井はこれー♬ るんるるーん」

なんて決めて見積もりをもらってから。

「た・・・高い(  Д ) ゚ ゚  この部屋の壁とこの部屋のカーテン、これに変更します」

なんていうのはありそうですよね。

しかもこれが超部分的な変更で、

「部屋Aの4面の壁のうち1面だけをこれに変更したいんです!」

とか言われたら、せっかく作った「見積もり=数量計算書=数量拾い」を、部分的に修正しなければいけない。

ここでもし数量の拾い方が、

部屋A ◯m2
部屋B ◯m2

だけだったら。部屋Aの壁面積を2種類にわけるために、再度初めから計算し直さないと必要な数量がわからない。

でも、その拾い方=数量計算書が

部屋A 3.4m×2.1m+2.5m×2.1m+3.4m×2.1m+2.5m×2.1m=◯m2

と書かれていたら。

「変更する1面は 3.4m×2.1m だけだから、これだけ抜けばいいわけだ」

というわけで、作業は一瞬。

部屋A① 2.5m×2.1m+3.4m×2.1m+2.5m×2.1m=◯m2
部屋A② 3.4m×2.1m

Excelならカット&ペーストで終了。

なんとらくちん!!

そんなわけで。

急な変更にも対応できるように、なるべく数式をわかりやすい表記(単位をつけておくなど)で書き残しておく事。
これが一つポイントになるのだと学んだのでした。


マニアックだったかな。