クロワッサンたい焼き カスタードクリーム
如月です。
新人CADオペ&積算担当として早4ヶ月。
今日は積算としてのマニアックなことを書いてみようと思う。
これぞ理系魂か?
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積算の主要任務の一つである数量拾い&数量計算書作成業務。
「数量拾い」からの「数量計算書作成」は、はじめは
わけわかめだった。
先輩 「とりあえず図面から、床・天井・壁の面積をあたって(=計算して)くれ」
と言われたものの。
とりあえずCADで寸法入力コマンドを使って寸法を入れ、そこから面積を10〜20カ所分くらい計算したけれども・・・
イメージはこんな感じ
部屋A 床面積 ◯m2
部屋B 床面積 ◯m2
部屋C 床面積 ◯m2
・・・
合計 床面積 ◯m2
ところがどっこい。
あとから言われた事には。
「あー、部屋Aのここの床は●素材なんだけど、ここからここは▲素材だから別で拾ってほしいんだよね〜」
えぇっΣ(´Д`)
先に言っておくんなまし。
ワタシ新人、ナニモワカラナイネ。
というわけで計算し直し、という繰り返しだった最初の1〜2週間。
そこから4ヶ月経った今。
やっとわかってきたのは、数量計算書がなんのために必要か、を理解できていなかったから何度も計算し直すハメになったのだ、ということ。
では、数量計算書はなんのためにあるのか?
それは、
「見積もりを作成するため」
もっと言えば、
「今回の工事でかかる金額はざっとこんなもんですぜ」
という金額を求めるため。
普段の買い物でもそうですが、例えばパーティともなれば、いろんなお金が必要なわけで。
幹事はそれらを項目事にとりまとめて、結局合計でいくらくらい必要だから、一人分は・・・という計算をしますよね。
例えば。
飲み物は3種類
A 120円 ×◯本
B 150円 ×◯本
C 200円 ×◯本
オードブルは
ピザ 2000円 ×◯枚
唐揚げ 1000円 ×◯セット
合計×××円 ÷ 参加人数△人 = 一人当たり参加費■■円
のような。
見積もり作成はこれと同じなんですよね。
今回の工事でやることは
A壁壊す 1m2あたり10000円 ×◯m2
Bもっと分厚い壁壊す 1m2あたり15000円 ×◯m2
Cクロスを貼る 1m2あたり2000円 ×◯m2
D高級クロスを貼る 1m2あたり10000円 ×◯m2
これらの「◯」に入る数量を求める作業が
「数量拾い」であり「数量計算書作成」
なのです。
ここで題名にある「積算の要の1つ」ですが、それは
数量を拾う時は、分類に注意を払って拾う
ということです。
初めに出てきた、「素材の種類が違うんだよね〜」というのを、まずしょっぱなに全て確認しなければいけないんです。
なぜなら、素材によって単価が違うから。
ビールとワイン合わせて10本×150円
なんていう計算をする人はいませんよね。
ビールはビール、ワインはワインです。
だから、数量計算書を作成する時はまず、分類表を頭にイメージ。
床・・・A B C の3種類 ▶︎ 場所はこことここ
壁・・・クロスA クロスB の2種類 ▶︎ 場所はこことここ
・・・
という感じ。
ちなみに個人的には、間違いを防ぐために、というか自分の記憶はあてにならないことがわかっているので、こういう話をするときは必ず図面を用意し、その場で
蛍光ペンで場所毎・分類毎に塗り分けていきます。
そうするとビジュアル的にもすごくわかりやすいしミスが減る。記憶違いも防げる。
そして更に。
建築ではよくあることらしいですが、
「急な変更」にもすぐ対応できるようにしておく
ことが重要。
数量計算書を作るときの表記として、
『部屋A 壁面積合計 ◯m2』
と
『部屋A 3.4m×2.1m+2.5m×2.1m+3.4m×2.1m+2.5m×2.1m=壁面積合計◯m2』
のどっちがいいか?
という話。
自分が家を新築するとして。
「壁紙はこれ♬ カーテンはこれ♬ 天井はこれー♬ るんるるーん」
なんて決めて見積もりをもらってから。
「た・・・高い( Д ) ゚ ゚ この部屋の壁とこの部屋のカーテン、これに変更します」
なんていうのはありそうですよね。
しかもこれが超部分的な変更で、
「部屋Aの4面の壁のうち1面だけをこれに変更したいんです!」
とか言われたら、せっかく作った「見積もり=数量計算書=数量拾い」を、部分的に修正しなければいけない。
ここでもし数量の拾い方が、
部屋A ◯m2
部屋B ◯m2
だけだったら。部屋Aの壁面積を2種類にわけるために、再度初めから計算し直さないと必要な数量がわからない。
でも、その拾い方=数量計算書が
部屋A 3.4m×2.1m+2.5m×2.1m+3.4m×2.1m+2.5m×2.1m=◯m2
と書かれていたら。
「変更する1面は 3.4m×2.1m だけだから、これだけ抜けばいいわけだ」
というわけで、作業は一瞬。
部屋A① 2.5m×2.1m+3.4m×2.1m+2.5m×2.1m=◯m2
部屋A② 3.4m×2.1m
なんとらくちん!!
そんなわけで。
急な変更にも対応できるように、なるべく数式をわかりやすい表記(単位をつけておくなど)で書き残しておく事。
これが一つポイントになるのだと学んだのでした。
マニアックだったかな。